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「良心」から企業統治を考える 序章

タイトルには書評と書いたのですが、今回は序章ということで前置きになります。

ブログを書くようになってパソコンに触る時間が多くなると、○○をちょっとやるだけでウン万円!とか、一生会社に縛られる人生でいいんですか?とか、ちゃんと働くのが馬鹿らしくなるような文句が滝のように流れ込んでくるようになりました。

正直、自分のなかで「働く」という概念は変わりつつあると思います。このまま普通に就職するという選択をする可能性は低いかもしれません。

しかし、現在会社員を続けている人が多いのも事実です。もちろん、安定した給料がもらえないと不安だとか、世間の目が気になるとか、生活していくためには仕方がないだとか、そういった理由はあると思います。

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でも、本当にそれだけなのでしょうか?もっとタイプの違う理由があるはずです。



良心と利己心

いま僕は大学で企業社会論という授業(これをみたらわかるひとには大学名がわかっちゃいますね)をとっています。この授業は簡単に言うと経営者は利己心だけで会社を経営しているのではなく、自らの良心によっても選択を行っているのではないかということを考えていく授業で、僕が今考えている問題とリンクする部分があります。

???と思われるかもしれませんが、丁寧に説明していきますね。

この本は授業を担当してくださっている教授が書かれたもので、授業の参考書にもなっています。中身は企業統治について書かれています。

世界基準の企業統治とは、経営者を己の私利私欲で動くものとし、経営者が健全な経営を行うためにはアメとムチの制度を作る必要があるという考えの下で行われます。つまり、

経営者「俺が会社の決定権もってるから俺の利益になることばっかりやってやろ~。そのあと会社がどーなろーと知ったこっちゃないぜぐへへへへへへへへhhhhhh」

となってしまっては困るので、監視目的として社外取締役を置いたりするということです。また、逆に経営者のやる気を引き出すために株を持たせたり成果報酬を与えたりするのもそうです。

しかし!著者の田中教授が言うには、人間には自らの目に見える利益にならずとも、誰かのためになることをしたくなる部分があるというのです。これが良心です。これはつまり、

経営者「この会社をもっともっと大きくして、人々の生活を豊かにしよう!(どんっ!)」

みたいなことです。

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これを会社員に当てはめてみる

そもそもなぜ僕がこんな記事を書き始めたかというと、会社員の気持ちを理解したかったからです。経営者のことなんか知りません。

会社員のひとにとって、利己心というのは楽してお金をもらおうとかそういうので、基本的には経営者と変わりません。しかし、良心に関しては少し違います。

会社員にとっての良心は、会社のチカラになりたいとかに当たると思います。決まったお金しかもらえないのにできる限り働く社畜というのは少なからずこういった意識をもっているんでしょうか。

つまり、サラリーマンでなくてもお金を稼ぐ手段はあるのにサラリーマンをやり続けているのは、少なからず会社の役に立ちたいという思いがあるのではないでしょうか。

いまのところの僕の考えはこんな感じです。実はまだ読み終わっていないので次回の書評(今回のは正確に言うと書評ではないですが(笑))はしばらく時間が空くかもしれません。ではまた。