今回は、コインチェックで取り扱っているアルトコインと、個人的に気になっているアルトコインのまとめです。
コインチェックで取り扱っているアルトコイン
イーサリアム(ETH)
ビットコインに次ぐ時価総額で注目を集めているイーサリアム。イーサリアムの最大の特徴は、「スマートコントラクト」という「取引と同時に仲介業者を挟まずに契約を記述できる仕組み」をもっていることです。
これまで金融業界は、制度を中心に中央機関や金融機関が取引参加者の信頼性を保証し、巨大なシステムの上で成立してきた。
金融は、契約や制度に基づいて確実に処理することが強く求められる世界であり、特に取引成立後、定められた手順で処理を行うポストトレードは、スマートコントラクトとの相性がよいと考えられる。
今後、スマートコントラクトの技術の実用化が進むと、金融機関を介さないデジタル通貨による取引や、仲介者不在の自律型サービスが増加し、金融機関や通貨の役割、金融サービスの範囲も変わっていく可能性がある。
>スマートコントラクトがもたらす金融サービスの変化|2016年11月号|金融ITフォーカス|刊行物|NRI Financial Solutionsより引用)
中央集権型ではなく、分散型の仮想通貨であるからこそ、信用が担保されるためにこのようなことが可能になります。
一方で安全性が問題視された事件もあり、セキュリティ面での不安は残ります。詳しくはイーサリアムクラシックの部分を見てください。
イーサリアムクラシック(ETC)
以前、イーサリアムを取り扱っている取引所(DAO)がハッキングされたために大量のイーサリアムが盗まれてしまう事件が起きました。この事件によりイーサリアムの脆弱性が問題となり、ハードフォークを決行することになりました。
ハードフォークとは、仕様を大きく変更することをいいます。ハードフォークをしたことで新しくなったイーサリアムと源流のイーサリアムクラシックに分かれ、両方が別々の通貨として存在しています。イーサリアムクラシックはブロックチェーン技術に中央の介入がされるのを是としない人々によって立ち上げられたものです。「Code is Low」を守り続けるのがイーサリアムクラシックの特徴です。
リスク(LISK)
ブロックチェーンの承認は「DPoS」と呼ばれるコンセサンスアルゴリズムを採用しています。
リスクは「分散型のアプリケーションプラットフォーム」で、これは1つ以上のローカルまたはリモートのクライアントが、ネットワークで接続された複数のマシン上の1つ以上のサーバと通信するアプリケーションのことを指します。
どの場所からでも業務処理が可能で、仕組みの点ではイーサリアムと似ています。
LiskがEthereumとは違う最大の要素は、DApps(分散型アプリケーション)の基盤がサイドチェーンになるということ。
Ethereumでは、メインのブロックチェーン上にスマートコントラクトコードを書き込みをするのが基本ですが、Liskでは利用者がメインのブロックチェーンにスマートコントラクトコードを書き込みすることはできないようになっています。
イーサリアムではスマートコントラクトコードをプログラミングするだけでDAppsが動くのに対して、Liskではブロックチェーンを立ち上げた上でプログラミングを行っていかなければなりません。ブロックチェーンを立ち上げるというのは、メインのブロックチェーンとは別にコンセンサスアルゴリズムを動作させないといけません。
Liskの市場公開後しばらくの間は、サイドチェーンのコンセンサスアルゴリズムはメインチェーンと同じDPOSであり、DAppsの開発者は取引の承認者を自分で用意するなどして選ばなければなりませんが、管理者が承認者を選ぶということで、LiskではDAppsのサイドチェーンは「プライベートチェーン」になります。
サイドチェーンを利用するメリットとしては、性能や処理速度が向上する点と、バグが発見されても簡単に前の状態に復元できるという点があります。
逆にデメリットとしては、Liskのメインチェーンとは別にサイドチェーンに承認者を別に用意しなければならず、この点は開発者の負担になること、また、特別に利用者や開発人数の少ない規模が小さいDAppsのブロックチェーンは特に攻撃を受けやすくセキュリティが低くなる可能性があることがあげられます。
承認者を別で用意するのが負担になるという問題については、Lisk側も懸念として感じているようで、将来的に承認者サーバーを有料で貸し借りできるマーケットプレイスのようなものを実装していく考えでもあるようです。
また、言語はjavascriptを使用しており、エンジニアが参入してきやすいという特徴もあります。
Liskの承認者には取引手数料に加え、新規に発行される仮想通貨(LISK)が報酬として与えられます。
取引を承認することをマイニング(採掘)といいますが、Liskではフォージング(鋳造)と呼びます。
ファクトム(FCT)
Factom(ファクトム)は"ビットコイン2.0"と呼ばれる、ブロックチェーン技術などを応用したプロジェクトの一つです。ありとあらゆる書類や記録をブロックチェーン上で管理することができ、印鑑証明のように特定の事実を証明する公証の役割も期待されています。
ファクトムがブロックチェーンに記録するのは書類やデータのハッシュのみ。
個人情報や重要データの漏えいを防ぐことができ、データ量も少なく処理スピードが速くなります。
Factomの仕組み:仮想通貨「Factoid」
ファクトムでは、データの管理や記録をこなすサーバーに、仮想通貨「factoid」を報酬として与える仕組みになっています。
factoidはEntry Credit(エントリークレジット)というものに変換する必要があります。
factoid chainというチェーン上にfactoidを送り、「変換したい Factoid の量」と「エントリークレジットを受け取る人の公開鍵」を指定することで変換が可能です。エントリークレジットは他の公開鍵への送信が不可能で、記録入力と投票にしか使えないので、売却することができず、盗難などのリスクが低いと言われています。
(coincheckより引用)
銀行での取引記録の管理場面においての利用が期待されるシステムとなっています。
モネロ(XMR)
Monero(モネロ)とは、CryptoNoteプロトコルに基づく
オープンソースのプルーフオブワークを使用した暗号通貨です。
ビットコインのソースコードを元にせず作られており、アルトコインの中では非常に珍しいコインと言われています。
通貨の単位は「XMR」で、総発行数は1,840万XMRです。
CryptoNoteは匿名性に特化したプロトコルで、リング署名技術を活用し追跡不可能な支払いを可能にしています。
リング署名とは、グループの一員なら誰でも署名が可能で、なおかつ検証者に対して匿名性を保証できるというデジタル署名方式の一種です。
リング署名で署名されたメッセージは、特定のグループの誰かによって承認されています。
リング署名を使用することで、トランザクションが特定のユーザーにリンクできないようになっています。ビットコインと違って、一般公開させていないブロックチェーン(分散型台帳システム)を使用しています。
オーガー(REP)
augur(オーガー)とは、オープンソースの未来予測市場のプラットフォーム。
augurのプラットフォーム内で使用できるコインは「REP」、総発行数は1,100万REPです。
予測市場とは、あるイベントに対するユーザーの意見を先物市場のメカニズムを用いてひとつの数字に集約し、その数字を「予測値」とするものです。
augurの特徴は、誰でも任意のトピックに関する予測市場で作成ができ、監視や取引することができる、オープンでグローバルなプラットフォームです。 「群衆の知恵」というシステムとブロックチェーンを使用しています。
群衆の知恵とは、多くの人々がお互いの知識に影響されることなく、個別に自らのデータを生み出し、その個別データを匿名で集計することで、知恵が得られると考える仕組みです。
augurは予測した事実の認定も分散的に行います。 特定の人や機関が事実を認定するのではなく、レポーターと呼ばれる多数の人によって、 分散的に事実を認定します。
(coincheckより引用)
一般には、だれでもギャンブルの胴元になることができるシステムとして認知されています。これを利用すれば超低価格でギャンブルを管理することができるため、世界のアミューズメント市場における既存のギャンブル事業者に大きなインパクトを与える可能性を秘めています。
リップル(XRP)
リップルとは、米リップル・ラボ社が提供する送金・決済サービスです。現在の銀行などの金融機関で行われている金融商品の送金システムをより効率的かつコストが掛からないようにすることを目指しています。
このシステムをかなり簡略化して説明すると、金融商品間のやりとりを、仲介通貨を導入することでスムーズに行うためのものになります。
例えば、国際的な決済で、日本から中国に送金がされる場合、日本円から人民元に変換して決済する必要があります。日本円から人民元に変換する作業は、銀行などの金融機関が内部で行っている処理です。
日本円や人民元などのメジャー通貨であればすぐに変換できますが、もっとマイナーな国の通貨だとすぐに変換することはできず、かなり処理に時間と手間がかかります。そういった、手間がかかる送金時の手続きを共通の「仲介用の通貨」を使うことで、簡略化しようという試みがリップルの決済システムになります。
最近急激に値段が上がったことで大注目のリップルですが、リップル社が価格調整を行っているため、ほかの通貨とは違う動きかつ市場だけに左右されないという特徴があるので要注意です。
ネム(XEM)
NEMはPoI (Proof-of-importance)という仕組みを使っています。これによって(ビットコインやイーサリアムと違って)、NEMは電力をあまり消費せず、そしてよりセキュリティ上堅牢なものになっています。
マイニングにおいて(ビットコインやイーサリアムのマイニングと違って)、ネットワークの維持のための膨大な電力を必要としません。シンプルで安価な、例えばラズベリーパイのようなコンピュータでも、NEMのノードとして実装することができます。
(略)NEMはさらにセキュリティも優れています。EigenTrust++というノードの重要性の決めるためのアルゴリズムを採用しており、それがネットワークのセキュリティを大幅に強くしています。これは他の暗号通貨にはないユニークな特徴です。
ライトコイン(LTC)
Litecoin(ライトコイン)とは、Bitcoin(ビットコイン)と同様に、
オープンソース基づくP2P型の決済ネットワークの仮想通貨です。
ビットコインの次に作られた仮想通貨で、ビットコインが金に例えられるのに対し、
ライトコインは銀に例えられます。
通貨の単位は「LTC」で、コインの発行枚数の上限は8,400万LTC。
ライトコインは、採掘時のアルゴリズムに「Scrypt」を使用します。
採掘できる量は使用するパソコンの処理スピード(CPU又はGPU)に依存し、ライトコインの採掘はビットコイン以上に処理パワーに依存します。
ライトコインのブロックチェーン(公開記録台帳のようなもの)は、ビットコインよりも多くのトランザクション(取引)を取り扱うことができます。
そのため、より多くのブロック(=記録)をビットコインの4倍の速さで生成できます。
ブロックの生成が4倍速ということは、トランザクションの認証速度も4倍早くなることを意味し、 トランザクションの確認作業が短く、ストレージの効率性に優れているのが特長。
しかし、取引の認証が早くなるという点では、安全性が低下するという懸念もあります。
ダッシュ(DASH)
Dash(ダッシュ)とは、即時取引と匿名性に特化した仮想通貨です。
2015年3月に「Darkcoin」から「DASH」という名称に変更されました。
通貨の単位は「DASH」、総発行数は約2,200DRK。
ダッシュの特徴は、CoinJoin(コインジョイン)という「取引のプール」の考えを利用し、Darksendと呼ばれる匿名性の高いトランザクション形式を採用していること。
例えば、A→Bに5DRK、A→Cに5DRK、D→Eに5DRK という取引があったとします。
このとき送信された計15DRKは、いったんプールFに貯められ、そしてB,C,D,Eに5DRKがそれぞれ送信されます。
これにより、ブロックチェーンを参照しても送信元がどこなのか不明瞭になり、匿名性を高められます。ビットコインは取引が公開されますが、 ダッシュは送金の追跡が不可能です。
セキュリティにも優れており、「X11」と呼ばれる11種類のハッシュ関数(blake, bmw, groestl, jh, keccak, skein, luffa, cubehash, shavite, simd, echo) を組み合わせたハッシュアルゴリズムを採用しており、複数のハッシュ関数を利用することでセキュリティ的にも優れているとされています。
決済においても、instantXと呼ばれる決済手段を利用することで、ビットコインよりはるかに早い承認が可能となり、取引もスピーディーに行うことができます。
Zaifで取り扱っているアルトコイン
モナーコイン(MONA)
Monacoin(モナーコイン/モナコイン)とは、
巨大掲示板サイト2ちゃんねる(2ch)のソフトウェア版で、
Mr.Watanabe(わたなべ氏)によって開発されている日本初の仮想通貨です。
モナーとは、アスキーアートのキャラクターです。
通貨の単位は、「MONA」で、コインの発行枚数の上限額は、1億512万MONAです。
モナーコインは、利用者が実行しているクライアントプログラムが形成する
モナーコインネットワークによって維持されており、
P2Pを使用しているため管理者等は存在しません。
クライアントプログラムはオープンソースを用い、モナーコインプロジェクトにより作成・公開されています。モナーコインプロジェクトではコインの発行・運営はしていません。Litecoinをベースにしていて、開発者による事前採掘がなく、ブロックの生成される時間は約90秒です。
個人的に気になっているアルトコイン
BAT
BAT は、WEBブラウザ「 Brave(ブレイブ)」上で取引される独自通貨(トークン)です。
BAT は「 WEB広告産業で行き来する独自通貨」です。
WEB広告は、「広告提供事業者」・「広告主」・「広告請負業者」・「消費者」の 4種類の役割から成り立っていますが、お金の流れは 「消費者」→「広告主」→「広告提供事業者・広告請負業者(売上分配)」と常に一方的です。
最も利用者が多い「 Googleアドセンス(広告)」などを例にとると、私たちが「消費者」で、広告を載せているブログや企業サイトなどが「広告請負業者」、Googleが「広告提供事業者」になり、その商品を販売している業者が「広告主」となります。 当然「消費者」である私たちにお金が流れてくる仕組みはありません。 ところが BAT を独自通貨として、自身の経済圏に組み込んでいる Brave の場合「広告を見る人」にも BAT が配布される仕組みになっています。 ネットサーフィンするだけで通貨が貰えるとかかなりの胸熱です。 この仕組みは、WEB広告業界そのもの常識を覆すシステムでありだからこそ、そこで使用される BAT は話題を呼び先の ICO にて過去最高記録を樹立したのです。
(BITTIMESより引用)
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