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【書評】民主主義はもうオワコン?漫画「デモクラティア」にみる民主主義の行く末

こんにちは。今回は最近ハマっている漫画、「デモクラティア」を紹介していきます。この漫画を知ったきっかけは漫画紹介サイト「マンガHONZ」で紹介されていたのを見たことです。

honz.jp

あらすじ

「多数決で行動を決定するアンドロイド」が存在したらどうなるのか。人々の規範となるリーダーになりうるのか?それとも、冷酷無情なロボットでしかないのか。この実験に興味を持った主人公は大学の同級生と実際にアンドロイドを作り上げ、人間社会に溶け込ませることを試みる。はじめはただの遊びとしてやっていたものの、徐々に不都合なことが増え、停止を試みるものの状況が悪化し、主人公はアンドロイドとともに警察から逃げることになってしまう。多数決アンドロイドは人間にとって悪か善か。奥の人々を巻き込みながら、事態はどんどん悪化していく…。

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民主主義は最も優れたシステムか?

人類は長い年月をかけて民主主義を確立し、自由を獲得しました。ですが、2016年にはBrexit、トランプ大統領の誕生など、民主主義であるがゆえに一部の人から見れば大変非合理な選択がされる出来事が起こっています。これらの出来事が起こったことで、そろそろ民主主義は限界なのではないか?新しい仕組みが必要なのではないか?と個人的には思っています。

人間はもともと非合理な生き物です。その場その場の感情に支配され、自分勝手な行動をとります。漫画「デモクラティア」ではそんな人間の心情がすごく丁寧に表現され、ヒューマンドラマとして楽しめますが、民主主義がベストなのか?ということを常に考えさせられます。

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(大勢の人が話し合って行動を決めている様子)

最後に

最後に、HONZの紹介分を引用したい。

丸山眞男によれば、民主主義は常に進化の過程にある。インターネットが民主主義に与える影響に関心がある人、「集団の叡智」が社会問題を解決すると信じている人すべてに、『デモクラティア』をオススメしたい。この夏、『デモクラティア』を読んで、インターネットと民主主義の行き着く先について考えてみてはどうだろうか。きっと嫌な汗で少し涼しくなるはずだ。

 産業革命以降、人々は効率化により多大な恩恵を受けてきた。民主主義も多数決による意思決定の効率化を図るものである。モノがあふれかえる昨今、一度立ち止まり、改めてそんな民主主義について考えてみるのも面白いのではないでしょうか。