こんにちは。9月14日、中国政府の規制の影響で中国の取引所BTCCが取引停止を発表しました。
その後、OKcoin、Houbiといった主要取引所を含むすべての取引所が閉鎖することが決まりました。これを受けてビットコインの価格は急落。一時30万円を割るまでになりました。
(Unverified) report that China is trying to block bitcoin exchanges and p2p network in China by GFW @cnLedger pic.twitter.com/GSyyWHFQhj
— ฿tcDrak (@btcdrak) 2017年9月16日
さらに、中国からは多くの海外取引所にアクセスできなくなることも発表されたようです。(この件につきましては続報が待たれます)
では、中国の規制が強化されたことで仮想通貨市場に与えるメリットデメリットはどのようなものがあるのでしょうか?私の考えを書かせていただきます。
規制によるデメリット
中国資本の流出による市場規模の縮小
2016年まで中国はビットコイン取引量で世界一でした。そのため中国でビットコインの取引ができなくなるとなると、仮想通貨市場の縮小が懸念されます。
しかし、実は中国は2017年の頭でも規制が強化されており、それ以来ぐっと取引量が減少しています。
参考:https://www.cryptocompare.com/
上記は2017年9月17日時点での各通貨によるビットコイン取引量の内訳ですが、1位の日本、2位のアメリカと比べ、3位の中国は大きく差をつけられている状況です。この状況だと、中国資本がさらに抜けたとしても市場全体に与える影響は限定的だと予想できます。
中華系コインの暴落
中国でICO規制などが強化されることで、中国版イーサリアムといわれたNEO(旧ANS)は暴落し、ほかの中華系コインも大きく値を落としました。現在は回復傾向にあり、その粘り強さをみせていますが、これからどうなるかはわかりませんね。
規制の波が広がる危険性
中国が規制を強化することで、世界各国がこの流れを追従する可能性があります。というのも、非中央集権の経済圏を拡大しかねない仮想通貨を放置しておくのは、中央集権国家にとっては悪手だからです。とはいえ、ブロックチェーン技術は昔のインターネットがでてきたときと近いものがあるため、ある程度の規制をかけながらも共存していく未来が現実的かと思います。このような流れを見越して各国と接触していたリップル社はさすがですね。
規制によるメリット
規制強化により詐欺的なICOが減る
ICO(イニシャルコインオファリング)は株式で行うIPOのようなもので、証券会社を必要とせずに瞬時に多額の資金調達が行えることで話題になりました。
ですが、簡単なホワイトペーパーだけでうん十億うん百億が集まってしまったにもかかわらずその後プロジェクトが進行せず、資金を持ち逃げしてしまうなどのスキャム(詐欺)案件も多数みられるようになりました。もちろんきちんとプロジェクトを進めている案件もたくさんありますし、ICO自体は悪い仕組みではありません。ですが、今まではほとんどルールがない状態であったために無法地帯になっていたのも事実です。ここにメスが入れられ、健全になるのはとてもいいことだと思います。この分野はZaifがCOMSAでいち早く体制を整えようとしていますね。日本が世界をリードするようになるのかもしれません。
中国系マイナーによって相場がぐちゃぐちゃになることが減る
以前はjihanをはじめとするマイナーたちの発言によって大きくビットコインの価格が上下し、8月1日にはビットコインがハードフォークしたりしました。中国勢の動きが悩みの種であったビットコインですが、今後はそのようなことは大きく減る可能性が高いです。
まとめ:中国の規制は悲観しすぎる必要はない!
これから仮想通貨はまだまだ成長すると思っています。一部ではバブルといわれていますが、まだ技術が普及もしていないし、これからの未来を創っていくもののひとつだと私は思っています。今回の件で各国で仮想通貨の制度が整いだせば、仮想通貨に対する信頼感は向上します。短期で見れば多少はまだ落ちるかもしれませんが、めったにない買い場です。資金がある方は今のうちに仕込んでしまいましょう。あ、あくまで投資は自己責任ですよ!余剰資金で余裕をもって行いましょう。
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