今回は堀江貴文氏の新書、「好きなことだけで、生きていく。」の感想・書評です。好きなことで生きていけたらなーと考えたことは、誰しも一度はあるのではないでしょうか?これからは好きなことを極めたやつしか仕事がなくなると様々な場所で発言している堀江貴文氏から幸せに生きる方法を学んでみましょう。
目次
少し長いはじめに
第1章 僕が唯一背中を押せる場所(HIU)
第2章 はじめの一歩はノーリスク・ハイリターン
第3章 僕らには無駄なものが多すぎる
第4章 好きなことだけするためのスキル
第5章 不器用なあなたに伝えたいこと
おわりに
この本では各章がさらに細かく分かれており(それ自体はなんら普通の本と変わりませんがその数が異常に多い)、 各段落のタイトルを読むだけで一通りの本の内容は理解できます。エピソードを随所随所で挟み込むことによってその理解がより深まるようになっています。
好きなことだけで生きていくには?
では、好きなことだけで生きていくにはどうすればいいのでしょうか。こちらの本には様々なエッセンスが詰まっていますが、ここからは、私にとって特に印象的だったものを紹介していきます。
既存の教育システムとは180°違う学び舎
この作品の中で堀江貴文氏は「とにかくやってみて考えることの大切さ」をひたすら強調しています。
第1章では堀江貴文氏が運営する堀江貴文イノベーション大学校(以下HIU)がどんなところなのか、なぜこれをつくったのか、これからどうしていくのかについて書かれています。
HIUは堀江貴文氏いわく大学と会社の中間地点であり、月額1万円を支払うことで堀江貴文氏と著名人の対談を聞けたり、豪華イベントに参加できたり、集まった人たちと何かやる際に堀江貴文氏からアドバイスを頂けたりするところです。
義務教育反対派の堀江貴文氏らしいシステムで、ものすごく貴重な体験ができる上スクリーニングされた優秀な仲間と出会えるという良さがある一方、自分で勉強できないという人にとっては厳しい環境でしょう。
とはいえ、現在の大学もサボろうと思えばいくらでもサボれてしまうので、通信教育が広がりつつある今、大学に通うのとHIU+通信教育でスキルを身につけるのを比べたら圧倒的に後者の方がコストパフォーマンスは優れているでしょうね。
副業自体が「小利口」で「ダサい」?
第2章では、タイトルの通り行動することの大切さが強調されています。
この中で特に印象に残ったのは、副業自体が「小利口」で「ダサい」という話でした。副業を解禁する企業がだんだんと増えていることに喜んでいる人たちに、堀江貴文氏はそもそも本業と並行してやっている仕事に強烈なリスクヘッジを感じ、そんな仕事のクオリティは全く信用できないと切り捨てる。
確かに、収入源を一定確保した状態でお金欲しさにやる仕事では、いかに人の為になる仕事をしようかということよりもいかに短時間で効率よく稼ぐかにつながってしまう。世間体、最低限の暮らし、自信のなさなど、様々な要因はあるのだろうが、仮に失敗しても死ぬわけではないのだから、一度本気でなにかに取り組んでみてもいいのではないだろうか。そう思わせてくれる内容でした。
なにかのために生きているわけではない。いまが楽しいから生きている。
第3章で印象的だったのは、ある学生と堀江貴文氏の会話です。
「ぼくはいま人生が楽しくない、なんのために生きているのかわからない、堀江さんはなんのために生きていますか?」という問いを投げかけられた堀江貴文氏は、「なんのためにも生きていない」と答えます。
そして、「20年生きていれば何かしら楽しいと思えたことはあるはず。あなただって楽しいと思えたことはあるでしょう。」と問い返します。これを受けてその学生は人を笑わせることが好きだと答え、その場でネタをやり周りの人を笑わせました。
これが印象に残ったのは、私自身この状態に陥っていたし、社会人の多くはこの状態で生きているんじゃないかなと思ったからです。私は絵を描くのが好きでした。少年漫画を読み漁り、将来は漫画家になりたいと思い自分の作品も作ったりしていました。しかし受験にもまれ、周りの人からもきちんといい大学に入って大企業に行くのが幸せになる道だと刷り込まれ、いつの間にかペンをとるのをやめていました。
自分だけの人生、決定権は自分にあります。後悔しない選択をしていきたいと思った瞬間でした。
堀江ボットでもっと幸せに?
第4章では好きなことだけするにはどうすればいいか、そのスキルを身につけるための方法が書いてあります。
その中で面白いと思ったのは、堀江ボットを作るという内容です。もともとは堀江貴文氏が自分にしかできない業務が増えた結果自由な時間を増やすために同じような思考、能力をもつ人が何人も現れたらなぁと思っていたことから派生していますが、実際にできればビジネスに活かしてより楽しい人生を歩んでいけます。
この能力を身につける方法として堀江貴文氏のメルマガに送られてくる質問に回答してみて、それを堀江貴文氏が採点するというような試みもされているようで、大変興味深いです。
ゲームに熱中する子どもを邪魔してはいけない
第5章ではいままで述べてきたことを踏まえて、改めて、好きなことを仕事にするにはどうしたらいいかがまとめられています。
その中にゲームに熱中する子供の邪魔をしてはいけないという内容があり、本当にその通りだと思う反面、親の気持ちとしてもわかる部分があります。おそらく親はゲームに興味を持ってコンピュータの分野などにその興味が派生していくならいいが、誰も傷付かない、やればやった分だけフィードバックを受けられ、簡単に快楽が手に入る世界に浸かって無気力になってしまわないかが心配なのでしょう。
仮にそうならば、親自身もゲームに詳しくなって、切磋琢磨し合える仲になるという選択もありだと思うんですけどね。
まとめ
リスクを恐れてやりたいことをやれない人生を送るより、精一杯好きなことをやりきって人生を走り抜けたいと思える一冊でした。本当にやりたいことができていないと思う方、一度こちらの本を手に取ってみてはいかがでしょうか。
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